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難病指定の好酸球性副鼻腔炎に対するはりと漢方治療による有効症例

好酸球性副鼻腔炎は両側の多発性鼻茸と粘調な鼻汁により、高度の鼻閉と嗅覚障害示す成人発症の難治性副鼻腔炎です。原因は不明で症状として高度の鼻閉と口呼吸、さらに鼻閉と嗅上皮の障害による進行すると嗅覚障害が生じ、最終的には嗅覚は消失します。嗅覚障害のため風味障害を含めた味覚障害もきたし、気管支喘息や難治性中耳炎を伴うこともあります。治療について手術により鼻腔に充満した鼻茸を摘出すると、鼻閉は一時的に改善しますが、すぐに再発し、鼻腔を充満してしまいます。今や経口ステロイド以外、有効な治療方法がまた見つけていません。予後について経口ステロイドの内服で軽快しますが中止すると感染、体調変化などにより増悪し、これを生涯繰り返しになります。そのためにこの病気が国に難病指定とされました。 当院では好酸球性副鼻腔炎の患者を治療し良い効果を得たので典型的な症例を挙げます。
 男性 26歳 X年7月受診
 主訴:嗅覚がない、味覚が異常2年間。
 現病歴:2年前、ストレスがあって高熱が出た(当時風邪だと言れた)後、知らないうちに匂いがわからなくなり味覚も敏感になって徐々にすべての食品の味はえぐいまた表現ができない味になり、特に甘いものを食べると気持ちが悪くなる。食事の量が少なくなったため体重が5Kg減った。1年前から耳がかゆくて聴力低下の症状も現れられた。鼻水が常に喉の奥から流れ、鼻つまり、ストレスを強く感じそしてイライラし、また汗かく、便秘、疲れる時視力低下などの症状を伴う。都内や多数の病院へ受診したが診断がなかなかできず、最後三重大学病院で診察と検査を受けて好酸球性副鼻腔炎だと診断された。また貧血・肺活量低下も指摘された。出された飲む薬を2種類飲んだが効果がないため、紹介されて本院の治療を求めた。
 既往歴:子供頃から神経が敏感で驚きやしい、10年前から左半身に汗が多くかく。5~6年前から何かをしている間意識が不明という症状が見られた。癲癇や心電図の検査で異常がないと言れたがその症状が3年前から2~3ケ月間1回発作し、来院前の日も発作をした。
 所見:将来にの不安や治る自信がないか顔に表情がない。病状を殆ど親から説明してもらった。舌が淡白苔が薄白、脈が弦有力。
 診断と治療:以上のことにより中医学的な診断は鼻淵 (痰湿お血鬱阻、久病による気血津液不足)に該当する。治療は袪痰通絡、開胃通鼻兼補益気血津液を原則にした。取穴について嗅覚神経中枢に近いツボの「印堂」・体質を改善するために例え列けつ、・血海・三陰交などのツボに刺鍼をした。鍼治療を週2回のペースにした。また難病なので漢方煎じ薬の釣藤鈎散などを併用して治療を行った。
 結果:鍼治療を2回受けた後、鼻の奥から流れて来る鼻水と鼻つまりがなくなり、3回目の後、運動した後僅かに匂いが分かった。食べられるものが増えた。しかし本当な味ではない例えばパンが酸味と感じる。まだ野菜を食べられない。便秘が改善をされ、イライラが減り、汗が左右対称にかくようになった。1ヶ月後、嗅覚と味覚は三分の一に回復し、熱い時体臭をすることさらにトマト・ガソリン・豚肉とトランクの匂い、ラーメンの本当な味が分かった。それから美味しく感じた食品が半分に増えて食べられない野菜を食べても嫌な味ではないと感じるようになった。また意識不明の症状がそれから出なくなり、汗が普通にかくようになった。2か月後、嗅覚と味覚が半分ほど回復しお灸の匂いとチーズの味が分かった。治療を続いた4ケ月目のある日、鼻から大量な赤い、茶色・黒い分泌物が出、それの生臭い匂いもよく感じた。恐らく今まで副鼻腔にある異常な組織がはがれて排出さたと思う。その後食事をもっと普通に食べられた。更に治療を受けて5ケ月後、三重大学病院へ受診し嗅覚と味覚のテストを受けた。その結果は何と嗅覚の方ではスコア(10が満点)が治療前2で治療後8になり、味覚は甘味以外7~8割回復されたことは確認をした。血液検査の結果を待つですが、体質が改善されながら嗅覚と味覚が回復し今まで原因不明で時に意識がなくなるなどの症状もよくなり、本人と家族はもっと自信を持って喜んで治療を続きたいとおしゃいました。
 以上のように鍼治療と漢方治療を併用して難病指定の好酸球性副鼻腔炎によい治療効果があることを示唆している。そのため、多くのこの病気で悩んでいる方は是非本院へお越して治療を受けていただけたいです。

 院長長森